まだ、大事な子としか言えない。 誰かに掻っ攫われるようなことがあったらどうしよう。 絶対に平静でなんていられない。大事過ぎて。 ……笑満ちゃんの家族にも、嫌われるのが怖い。 ――いや、嫌われるどころか、今は疎まれているのかもしれない。 もし、逢ってしまえば。 笑満ちゃんを攫ってしまいそうだ。 世間とか、はばかるべきものもぶっ飛ばしてただ笑満ちゃんが――愛しい子が、ほしい。 やべ。……だからそれはナシだって。 思考の中で自分を戒める。 「笑満ちゃんの弁当美味そうだね」