勝手に笑満の分の包みを閉じて笑満ごと先輩に押し付けると、今度は笑満は顔全体を真赤にさせて叫んだ。
「笑満だって私をあげるとか言ったじゃん。お返し?」
「ああああれは! いいの!」
恥ずかしさに叫び倒す笑満。
先輩は、笑満が言ったというその意味がわかったらしい。
なんとなく納得したような顔つき。
笑満は早々に、私たちの仲を認めていた。
「じゃ! じゃあ遙音くんもここで食べようよ!」
「えー、いいじゃん。二人で行ってきなよ」
なかなか笑満も引かなかった。けど、日頃のお返し時だ。
ん? ふと視界の端に頼が映ったんだけど、おかずをつまんだお箸を宙に浮かせて、口を半開きにした格好で固まっていた。
……また寝てんのかな。放っておこ。



