朧咲夜3-甦るは深き記憶の傷-【完】



「「………」」
 

いきなり割って入った声に、笑満とともに固まってしまった。


私が笑満を抱き寄せた格好のまんまで。


により。頼の口元が愉快げに歪んだ。


驚きに顔を蒼ざめているのは遙音先輩だった。


「よう、オト。知らねーの? 咲桜と笑満の仲って一年じゃ公認なんだ」


「マジで⁉」


「「………」」
 

このくそ優等生問題児……! 


あることないこと――いや、今の発言はあることだけだったけど――吹き込みやがって……!


「先輩素直過ぎですよ! 頼の話なんて半分嘘だと思って聞いていいから!」


「え……あ、そうだよな、やっぱりそんな言われ方しないよな……」
 

私の言葉に安心が大きかったようで、安堵に顔を緩める先輩。


……ごめん、遙音先輩、その言われ方は真実です……。