リビングのテーブルに、だうーんと項垂れていた。


流夜くんに逢えなくなった……。
 

……やっぱり流夜くんらしいよなあ……。
 

テーブルにほっぺたを直につけて腕を垂らし、そんなことを考えてみる。
 

流夜くんが事件に関わる位置にいるからこそ、私は『流夜くん』と出逢えた。


二人でいるときだって、新聞や専門誌らしきもの、パソコンに向かって真剣な瞳をしている。
 

それが大すきなんだけどなあ……。
 

神宮先生には見られない凛然としたカッコよさに、何度惚れ直しているか。


同じ空間にいることをゆるされた私の特権。


強い眼差しの流夜くんを見る位置を、独占出来る。その横顔が大すきだった。
 

……すっごく優しくなるかおだって。