「どうせお前、講師だけじゃなくて、ここの非常勤講師、なったんだろ。そんときにでも話す」 「ちょっと待て! 気になり過ぎる!」 「悪いな。待たせてんだ」 「あ――、ああ、そうか」 基本的に人の言い宮寺が反射的に肯くと、その間に教室を飛び出し――かけて、振り向いた。 「この一年はまだここにいるつもりだから、もう逃げる先もなし、いつでも喧嘩売って来いよ」 そう残して出て行った。 出る間際、宮寺が呟いているのが聞こえた。 「……華取さんすげーな。……あいつも人間だったのか」