「ううん。まだだけど、今日は帰るってメッセ来てた」 『今からそっち行ってもいいか?』 「えっ……いいのっ? 嬉しいっ」 『あ、そう、か』 「うんっ! 待ってるねっ」 嬉々として電話を切る。 やった! 流夜くんに逢える! 電話の向こうの流夜くんの声は照れているようだった。 もうそういうとこ愛らしいんだからなー。 にへらとしてしまう。 「―――」 ――世界がキライなのは、私もだったんだ。