「? 流夜くんの生き方って普通じゃないの?」
真顔で問うと、流夜くんは固まった。
「……あまり普通ではないな」
「そう? よくある話ではないと思うけど、珍しい話でもないんじゃない?」
「………」
流夜くんは沈黙してしまった。
先ほどは直前で引っ込めた流夜くんの指が、今度は伸びる。
「そうかもな」
柔らかく温かい頬に触れられると、ドキドキが再燃してきた。
流夜くんがキスをした瞬間と、私が目を開けた刹那が重なった。
「!!!! りゅ!」
「あー、目ぇ開けた」
泡喰った私に楽しくなったように、からかい口調で言う。



