朧咲夜3-甦るは深き記憶の傷-【完】



「カメラ部とか報道部とか考えてみたんだけどさー、どれももうあるし、成果出さなきゃいけないじゃん? 報道にしたら新聞とか出さなきゃいけないし、文化祭とかもあるし。したら、そういう曖昧なとこついておけば目立たずに興味も持たれずにいけるかなーって」


「疑問しか持たれねーな。はー。なるほどなるほど。頼のカメラが基本なわけか。んで、『色彩』」


「そういうこと。部長が咲桜でも、創部者が俺だつったら周りは納得するよ」


「「「………」」」
 

自己客観視してるなー。思わず感心した。


「あと、俺がいるつったら大抵の奴は入部したいなんて思わない」


「「「………」」」
 

はい。言うことないです。
 

なんかこう、頼は極めていると思う。


遙音先輩は流夜くんを見た。