朧咲夜3-甦るは深き記憶の傷-【完】



「部長は顧問と関わって、一番不自然じゃない」
 

だろ? と、今度はにやにやされた。


た、確かに……。


「でもさ、部活になったら学校公認になるわけだけど、もし他に入りたいって子が来ちゃったらどうすんの?」
 

笑満が思案気な顔で問う。


そうだよ。それこそ、この部活を作った理由がばれていまいかねない。


「入部試験とか作って、俺に一任してくれればいい。部長が咲桜でも俺が主宰って言えば、試すのが俺でも不審には思われないだろ。あとは俺が全部入部拒否すっから」
 

すごい初期設定の部活だ。というかそれは部活なのか?


「大丈夫。俺、教師に口で負けないから。もちろん神宮先生にも」


「「………」」
 

笑満と一緒に一瞬固まった。
 

目の前にして堂々と宣言するか。


しかもさっきは天才呼ばわりしていた人を。