「部長は顧問と関わって、一番不自然じゃない」
だろ? と、今度はにやにやされた。
た、確かに……。
「でもさ、部活になったら学校公認になるわけだけど、もし他に入りたいって子が来ちゃったらどうすんの?」
笑満が思案気な顔で問う。
そうだよ。それこそ、この部活を作った理由がばれていまいかねない。
「入部試験とか作って、俺に一任してくれればいい。部長が咲桜でも俺が主宰って言えば、試すのが俺でも不審には思われないだろ。あとは俺が全部入部拒否すっから」
すごい初期設定の部活だ。というかそれは部活なのか?
「大丈夫。俺、教師に口で負けないから。もちろん神宮先生にも」
「「………」」
笑満と一緒に一瞬固まった。
目の前にして堂々と宣言するか。
しかもさっきは天才呼ばわりしていた人を。



