朧咲夜3-甦るは深き記憶の傷-【完】



「そうだけど! ――ありがたいことにそうなんだけど! 笑満ちゃんと離れてる間に王子様とか慕う奴がいたんだぞ⁉ 取り乱していいだろ⁉ しかも相手が女子で親友だろ⁉ 間違いあったらどうする!」


「だから近所迷惑だつってんだろ」
 

大声を出すな。


叱ると、遙音は一気にしゅんとした。


……松生の言葉がかなり効いているようだ。


……慰めてやるか?


「……咲桜にはそんな感じないだろ? なんと言うか――松生とか女子を相手にするというか、王子様? を演じるノリとか」


「咲桜にそれがあったら笑満ちゃんと付き合っちゃってんじゃん!」
 

マジか。


そこまで松生は咲桜に惚れているのか。


「まー咲桜のこと王子様って言うの、笑満ちゃんと頼ぐらいなんだけど。同級生からは頼れるおねーさんみたいな感じらしいから」