朧咲夜3-甦るは深き記憶の傷-【完】



「今電話してて、笑満から報告あったの! 詳しいことは明日吐かせる!」
 

……桃子さんに似ていると思ったけど、やっぱり在義さん似だな、この子は。


「電話、もう切れてるのか?」


「あ、うん。流夜くんも話したかった? 女の子の趣味合うもんね!」


「……それはもういい」
 

だから、彼女と女子の趣味が合うのは色々違うだろうが。


そもそも俺の趣味ってそのまま咲桜なのだから、咲桜が桃子さんや松生を好くのとは全然違う。


……けど、咲桜が嬉しそうなのであまり強くは出られなかった。


「そうだな――よかったな」


「うん!」


「咲桜、今日言ったことはちゃんと憶えてろよ?」


「うん」


「お前が惑わされるのは俺だけでいい」


「う……うん?」


「だから、心配するな」