治外法権とか、一体どんな家なんだ。
在義さんにここまで余裕を失わせるなんて。
……調べておくか。
旧家に強い知り合いもいることだし、使えるものは総て使う。
「ありがとうございます」
「可愛くないねえ」
「お蔭さまです」
――と、そこへ咲桜が勢いよく階段を駆け下りて来た。そのまま飛びついてくる。
少しだけ在義さんの眉が揺れたのが俺にもわかった。
「咲桜? どうし――
「え、笑満が! 笑満が遙音先輩と付き合うって! おめでとう!」
「あ、そうなのか……」
祝う相手が間違っている。
いやそんなことより。
「遙音が――そう言ったのか?」



