「………」
冷や汗かいた。
在義さんがそんな呪いを吐くなんて……。
「……そういうわけで、私に子がいる――血の繋がりがないとは言え――下手したら華取の再興も諦めた傍系が出しゃばってきかねない。だから……あくまで君の婚約者として、咲桜に天龍を見せてやってほしいんだ。あそこは変わってはいるけれど、だからこそ色んな世界が垣間見えるからね」
――……本当は、在義さんがそこへ連れて行きたいのだろうに。
「……その頃にはもう妻かもしれませんね」
「……君も言うようになったねえ。また邪魔されたいのかい?」
「俺は在義さんを一番継いでるって評価されることが多いですけどね。――邪魔されても、今更どこへも引き下がりませんよ」
真っ直ぐに言葉すると、在義さんはくっと笑った。



