朧咲夜3-甦るは深き記憶の傷-【完】



「はい」


「華取の家はね、俗に言う拝み屋とか呪い屋の家系だったんだよ」


「拝み屋? と言うと――」


「古めかしく言えば陰陽師とかそういう、ね。昔は陰陽道に沿っていたらしいんだけど、正統陰陽道からは外れてしまったらしい。私は生まれに問題があったようで、災いを避けるため――かな。それで、直系の末子ではあったけど、即分家に出されたんだ」
 

直系の子供で、養子に出されてすぐに本家は火事。


一族はほぼ火にのまれた――。


「……在義さんの人生が波乱万丈過ぎます」


「はは。大丈夫。私も時々そう思ってるから。――これは本当に龍生しか知らないから、君のうちに秘めておけるね?」


「……はい」


「ありがとう」


「在義さん――本当に何かありましたか?」