朧咲夜3-甦るは深き記憶の傷-【完】



「何って――可愛いでしょ? 桃子母さん」


「え――あ、そうだった。桃子さん見せてもらってるんだった」


「何見てたの」
 

話が食い違っている。


咲桜が問うから、一番小さな子を指さした。


「咲桜。今は綺麗系になったけど、小さい頃から可愛かったんだなー、と」


「………」
 

咲桜、胡乱に目を細めた。


「流夜くんってそのくらいの年頃の子供すきなの? え、ぺ


「じゃねえよ。お前だから可愛いって言ってんだよ。――咲桜は桃子さんに似てるけど、意思が強そうと言うか頑固そうだな」


「だよね! 桃子母さんの儚げな感じって天女の羽衣みたいだよね!」


「………」
 

マザコン重症すぎる……。少し治らないかな……。
 

彼女と女子の趣味が合うって、どんな事態だよ。