「悠‼大丈夫か」


「ちょいちょい、あんたの相手はこっちだろ。

よそ見してんなよ‼」


悠が腹を殴られ呻いてる。

駆け寄ろうとした俺の目の前には、木戸がいた。



「あんたらは、俺らには勝てない。


絶対な。だからあんたは素直にゆゆちゃんを差し出せばいいんだよ。


怪我したくないだろう?」


ニヤニヤニヤニヤ、嫌な男だ。


「アホか、怪我なんて怖くねーよ。


ゆゆちゃんが居なくなるのが、俺はよっぽどこえーよ。


だから、絶対負けねー」


繰り出すパンチを掴んだ木戸は、足で俺を蹴りあげた。


どうして……………。