最終種目に残った奴等は、俺と秋。

真中と、木戸だった。


俺が戦う相手は分かってる。


一発でのしてやる。


パンっ!!!!


闘いの音が、鳴った瞬間ーーー


俺は奴に拳を振るった。



パシッーー


はあ?



俺の拳を掴む真中が、ニヤリ、と笑った。



俺のパンチを掴んだーーー?


逃れようとする手は、真中の掴みが重く引けない。



ドカッーーー


奴の左の拳が、俺の腹に命中した。



なんだ、こいつ。