自己紹介を終え、話し合いは始まった。


「チアガール、可愛いね。

明日の応援よろしくね」


「何を言う。

ゆゆちゃんは、俺らの応援しかしねーよ」


「そうそう、他の奴の応援なんか誰がするか」



クスリ、と笑う二人。


なんかむかつく。

「知らないの?

チアガールの子達は、応援席でやる気出させる為の役割なの。

どのクラスにも、可愛い笑顔振り撒いてね」


あり得ない。

愛心の可愛い笑顔を振り撒けと?



あり得ない。


ゆゆちゃんの可愛い笑顔を振り撒けと?



「「あり得ないから!!」」


「私、大丈夫だよ。
頑張るね」


いや、頑張らなくていいから。


「秋くん、たくさん応援するね」


いや、俺以外応援しなくていいから。


つか、待てよ。


「あのさ、応援席って二人だけ?


俺らは一緒に居られないわけ?」


そうそれ。


クラス対抗なら役員以外はーー。