ガシッ…………



「なにしてんだよ、志貴‼」



怖い顔をした悠くんがいた。



志貴くんの腕を掴む悠くんを、志貴くんは睨んでる。



決してどちらも退かないその態度に、私は涙が込み上げる。


「やめろ、お前ら。



教室戻れ。」



低い声に振り向けば、親父がいた。