電車に揺られ八つ当たり半分に頭をグルグルさせていると電車はホームへと入っていく。
あと一駅。
今日は仕事、やる気しないなぁ。
大きな駅のホームで電車はたくさんの乗客を飲み込んで再び動き出す。
さっきまで空いていた車内も座れない乗客が出るくらいに混んできた。
不意にモジャが立ち上がっておばあちゃんに何やら話している。
おばあちゃんは何度も何度も頭を下げてモジャが譲った席へと腰をおろした。
意外。
あんな人でも老人には優しいんだなぁ。
少しだけ感心してぼんやりとモジャを眺め続けた。
おばあちゃんは嬉しそうに座った後も何かモジャに話しかけている。
モジャは頭を余計にモジャモジャにさせながらも頷いたりして対応している。
頭をかいたせいで少しだけ見えた耳が赤い。
赤い……赤い!?
照れてるってこと!??
呆然として2人のやり取りを遠くで見つめ続けた。
今になって席が遠いせいで会話が聞こえないことが口惜しい。
モジャが軽く会釈をしてから電車を降りるまで眺め続けた。
どんな変化も見逃さないように。
お陰で電車を乗り過ごしてしまった。
あと一駅。
今日は仕事、やる気しないなぁ。
大きな駅のホームで電車はたくさんの乗客を飲み込んで再び動き出す。
さっきまで空いていた車内も座れない乗客が出るくらいに混んできた。
不意にモジャが立ち上がっておばあちゃんに何やら話している。
おばあちゃんは何度も何度も頭を下げてモジャが譲った席へと腰をおろした。
意外。
あんな人でも老人には優しいんだなぁ。
少しだけ感心してぼんやりとモジャを眺め続けた。
おばあちゃんは嬉しそうに座った後も何かモジャに話しかけている。
モジャは頭を余計にモジャモジャにさせながらも頷いたりして対応している。
頭をかいたせいで少しだけ見えた耳が赤い。
赤い……赤い!?
照れてるってこと!??
呆然として2人のやり取りを遠くで見つめ続けた。
今になって席が遠いせいで会話が聞こえないことが口惜しい。
モジャが軽く会釈をしてから電車を降りるまで眺め続けた。
どんな変化も見逃さないように。
お陰で電車を乗り過ごしてしまった。