招かれた家には、仏壇に飾られた奈央の笑顔の写真。

心が、痛んだ。

一人一人、仏壇に手を合わせた。


「ありがとうね」


ありがとうなんて、言わないで。

私達は罪を犯した。


「おばさん、私、奈央に苛められてました。

ごめんなさい、会いに来てこんなっ」


「俺は、奈央が好きだったのに奈央にひどいことを……そして死なせた。

ごめんなさい」


「私は、奈央を裏切った。


ごめんなさい」


私達三人は懺悔した。



「あなたは?」


おばさんが、類に言った。


「見てることしか、出来ませんでした。


ごめんなさい」



類ーーー。