誰も助けてはくれない。


男子からは、ジロジロイヤらしい目付きで見られ、女子からは軽蔑の目を向けられ、精神は崩壊寸前だった。


ーーーーガシッ



近づく男の腕を誰かが掴んだ。


「何やってんだよ!こいつに触るな‼」



どうしてーーーー?



なんで、助けたの?



「高丘ーー類………」



私は泣いた。

君の胸に飛び込んで泣いた。