「まじ、キモイからお前っ学校くんなよ」


そう瀬島は高丘の前髪を、引っ張った。


「………っ」


痛みに顔を歪めるだけの高丘は、決して反論しない。


私は、いつも彼を見ていた。


何か言い返せばいいのに、何も言わない高丘。


それが、無性に腹がたった。