凛玖がスマートフォンを睨みつける。
「時間も時間だし、起きてるかをまず確認してから電話にしたな。すぐ返事が返ってくれば起きてるし。」
「…電話かぁ。」
「ラインでやりとりできるのも嬉しいけど、やっぱり声聞きたいよね。」
「うん…。」
スマートフォンを睨んだままの凛玖に笑いが込み上げる。確かにこんな風に、自分もスマートフォンを睨みつけて悩んでいた時期があった。
「でも仕事の邪魔したいわけじゃなくて、休んでほしくないわけでもなくてさ。だからといって仕事のペースとか繁忙期とかもよくわからないし、…難しいよね。甘えてほしいな、愚痴言ってほしいな、とかいろいろ思うけど、どう考えたって頼りないわけだし。」
「…それなぁー…。甘えてほしいよな…すぐ無理するしさ、無理してブラック飲んでるとか、一回気付いたらもうだめ。気になるし、休んでって言いたくなる。ブラックじゃなくてキャラメルマキアート出したくなる。」
「あー…わかる。すごくわかるよ。明らかに疲れてるのに、大丈夫って言われると、それ以上どうやって踏み込もうかなって…。」
「今はどうしてるんだ?」
凛玖はスマートフォンを伏せて顔を上げた。
「…今は、一緒に住んでるからできることだけど、髪乾かしてあげたりご飯はなるべく作ったり、自分がやれることはやってるよ。」
「…それ強いよなぁ。その立ち位置、多分無理だ。」
そして凛玖はまた机に突っ伏した。
「時間も時間だし、起きてるかをまず確認してから電話にしたな。すぐ返事が返ってくれば起きてるし。」
「…電話かぁ。」
「ラインでやりとりできるのも嬉しいけど、やっぱり声聞きたいよね。」
「うん…。」
スマートフォンを睨んだままの凛玖に笑いが込み上げる。確かにこんな風に、自分もスマートフォンを睨みつけて悩んでいた時期があった。
「でも仕事の邪魔したいわけじゃなくて、休んでほしくないわけでもなくてさ。だからといって仕事のペースとか繁忙期とかもよくわからないし、…難しいよね。甘えてほしいな、愚痴言ってほしいな、とかいろいろ思うけど、どう考えたって頼りないわけだし。」
「…それなぁー…。甘えてほしいよな…すぐ無理するしさ、無理してブラック飲んでるとか、一回気付いたらもうだめ。気になるし、休んでって言いたくなる。ブラックじゃなくてキャラメルマキアート出したくなる。」
「あー…わかる。すごくわかるよ。明らかに疲れてるのに、大丈夫って言われると、それ以上どうやって踏み込もうかなって…。」
「今はどうしてるんだ?」
凛玖はスマートフォンを伏せて顔を上げた。
「…今は、一緒に住んでるからできることだけど、髪乾かしてあげたりご飯はなるべく作ったり、自分がやれることはやってるよ。」
「…それ強いよなぁ。その立ち位置、多分無理だ。」
そして凛玖はまた机に突っ伏した。



