毛布にくるまりながら、 私はただ彼の帰りを待っていた。 いつ帰ってくるんだろう? 夕方には帰るって言ってたような。 カチコチ進む時計を眺めては、 ため息を吐いた。 時間が遅く感じる。 早く会いたい、早く帰ってきて欲しい。 私には、もう、あなたしかいないんだから。 窓の外では、雨が降っているようだった。