「松生も案外気遣い屋なのか?」


「案外ではなくてそうだよ」


「俺には攻撃的にしか見えなかったが……」


「私も笑満も、結構喧嘩上等だから」


「咲桜も?……」


「だよ。じゃないと頼の友達は出来ない」


「………」


「あの、そろそろご飯の準備をしたいのですが……」


「………」


「流夜くん?」


「………」
 

返事がない。


と言うか、反応がない。


どうしたのかと困っていると、かくんと肩に重みが乗った。


「……寝ちゃった?」