……付き合うこと、本当に認めてくれるのか?


「大体、現状教師と生徒だろう。咲桜が卒業するまで待つくらいの覚悟はないのか?」


「あります」


「じゃあさっきのはなんだ」


「……言うなら、少し疲れることがあったので咲桜に逢いに来て傍にいたら安心して眠ってしまったというのが状況です」
 

嘘は言っていない。


実際、少し咲桜と話したら勝った安心感に負けて寝落ちしてしまった。


咲桜まで眠っているとは気付かなったけど……。


抱きしめていたから、より一層安心感が増したのだと思う。
 咲

桜は現在、ダイニングテーブルに隔離されていた。


何かを言いたそうにしているけど、在義さんの剣幕に口を挟めないでいた。


「在義さんがお疲れのところ、すみませんでした」
 

一度頭を下げる。帰って来て早々心配――怒らせてしまった。


「――在義さんなんて、もう呼ばないでほしい」