飛び込んできたのは日義だった。 遙音は相当のトラウマでも出来てしまったのか、悲鳴をあげて咲桜の後ろに隠れた。 「お、おまっ、日義! なんなんだよお前! なんでいきなり写真とか騒いでんだよ! 俺が何したって言うんだ!」 遙音が何したというか、俺が生贄にしただけだ。 「お前怖いんだよ! 頼むから追いかけ廻すな!」 「では写真を撮らせてください。ちょうどいいから咲桜と一緒に」 「……また私を巻き込むのか」 咲桜はうなだれる。