「だから、頼のあの性格を知らない子が多いここは、頼に友達が出来るチャンスだった。同性でも異性でもいいから、私たち以外にも世界を持ってほしかったの。……それが、頼のあれを隠してた理由です。ごめん。流夜くんに言わなかったのは、理由はよくわからないんだけど、ただ話したくなかったから……」
 

ごめんなさい、とまた頭を下げられた。


「お前、過保護だな」
 

感想は呆れたその一言だった。咲桜はうなだれる。


「よく言われる。庇護欲が強すぎるって」

 
――その所為で、俺のことも護ると言い切ってしまえるのだろう。


「……写真、撮らせたのか?」