夜々さんや笑満は、小学生の頃、実際に私にあったことをその目で見ては知らない。


私も積極的に話したいことでもないから、たぶん総てをうまく説明は出来ていない。


放課後、夜々さんとすれ違った。


私の尋常でもない様子を悟ってか、夜々さんは、今日はうちに来る? と声をかけてくれた。


その優しさは真っ直ぐで、とても嬉しかった。
 

けれど。
 

あんな奴でも、友達でいるって決めたのは私だ。


……自分で解決する。
 

小学校来の決意が勝り、一旦は自分の中になにかを見つけたいと――解決策を見つけたいと宣言した。


笑満と夜々さんは心配そうな顔で、不承不承といった瞳をしていた。


……流夜くんだってばれそうなのは、私のせいだ。