「なにそれっ。そんな仲良くなったのっ?」


「んー、仲良くなったわけじゃないんだけど、昨日、咲桜が流夜くんとお出かけでつまらなかったから遙音くんに連絡してみたんだ。遊びませんかーって。そしたら遙音くんが古書街にいるから来る? って返事来て。十時くらいに近くの喫茶店行って、話してたらいつの間にか夜の七時だった。びっくり」


「めっちゃ仲良しじゃん!」

 
気づいたら九時間経過って。


「そうかな? 昔もそんな感じだったんだけど。よく公園とかで最後まで残ってた」


「はー。元々仲いいんだね」


「でも、元には戻らないけどね」