「箏子のばあさんがどう判断するかは知んねーけどな。夜々子送り込む可能性もあるし」


「……それだったらまだ……」


「でも女二人には変わりねえよな」


「……くっ……」


「だからさっさと帰ってやれよ。もう流夜、華取の家にはいねえみたいだからよ。娘ちゃん一人じゃ淋しいだろ」


「………」


「大体、おめーが娘ちゃんにここの出入りゆるさねーから流夜が先に連れて来ちまったじゃねえか」


「……流夜くん」


「どっちかっつーと流夜よりお前の責任な気がするけどな」

 
ほらよ、とカップとソーサを置く。