スマホを取りだし、在義父さんにメッセージを送る。


いつ仕事の時間になるかもわからない父さんなので、基本的に私からメッセージをいれておいて、それに対して在義父さんから電話がかかってくるのがいつもだった。


私が出られないときは、留守電にメッセージが入っている。


「……咲桜、朝間先生には話しておいてもいいか?」
 

メッセージを打ち終えた私は、流夜くんの提案にびっくりしてしまった。


「夜々さん? ……えと、それは……」
 

嫌な汗が伝う。


お隣のお姉さんにして在義父さんの幼馴染である朝間夜々子さん。


私は母のように慕っているけど、夜々さんはこと、流夜くんの存在を気に入らないみたいだ。


藤城学園で養護教諭をしているから流夜くんとは同僚で、流夜くんイコール神宮先生だとも知っている。