朧咲夜2-貫くは禁忌の桜と月-【完】



「教師になった理由が、そろそろ大丈夫そうだから――早かったら、藤城も今年度で辞めるかもしれない」


「え? あと一年はいるんじゃなかったの?」


「そのつもりだったんだけど、もう教職してなくてもよさそうだし、咲桜もいるし」


「……私?」
 

先生をやめる理由が、私なの?


「もしばれたとき、教師でなかったら問題度も下がるかな、と。引っ越しとかはしないし、本当に学校を離れるだけだから」
 

繋いだ手に、力がこもった気がした。……え?


「……私の所為?」


「咲桜の所為っていう、俺のためかな」


「………」
 

私は、手を握り返すことで、答えた。
 

選んでくれて、ありがとう。


……ごめんね。