「なんてゆうか……身軽? だよね。学者さんとして大学とかにいる気はなかったの?」
流夜くんは犯罪学者でも、教師もしているために無所属(フリー)だと聞いた。
「前にも言ったけど、少しだけ教師やってる方が都合よくてな。大学で学者ってのは……あんま考えたことなかったな」
「ふーん? 流夜くん、教師二年目だっけ? ……普通の大学卒業から一年くらい、空いてる?」
空いている手で、指折り計算してみると、大学卒業からの一年があることに気づいた。
「その年は色々面倒事片付けてた」
「………」
面倒事の中身を訊くのはなんだか怖かった。
魑魅魍魎がいそうだ。



