少し離れた、大きな街の駅で待ち合わせることになった。


家が近いからここで一緒に出ることも出来たけど、人目を避けなければならない立場。


それを流夜くんは謝っていたけど、待ち合わせ、というのもデートっぽくて、話しているときドキドキした。
 

在義父さんには、ちゃんと言っておこう。


流夜くんと出かけてくる。


……付き合うことの報告は、その日に帰って来てからしたいと流夜くんが言っていた。
 

反対されないことは目に見えているけど、嫌がらせをされそうなこともまたわかっていて、それは不安だった。
 

でも、大丈夫だと言ってくれた。
 

言葉一つで、私も大丈夫という勇気をもらう。