嫌いな君を好きになる……

「あいつ、誰だよ」


ビクッ


やだ、怖い。


どうしても天くんだけは苦手。


どうしても彼だけは怖い。


「えっと、幼馴染みだよ。

家も近所だし」


ほら、もう言ったしいいよね。

私は天くんの側を横切ろうとした。



不意に引かれる腕、私は天くんの胸の中にいた。