嫌いな君を好きになる……

潤む瞳の桜が顔を隠す。


「あのさ、いい加減にしなよ。

怖がらせてばかりで、謝る気ある?」


「いや、謝ったつもりなんだけどーー」


「「「「はあ、不器用」」」」


なんだよ、お前ら。

俺はどうしていいか分からず、頭を抱えた。