「ちょっと、天。
桜に乱暴するなし。
泣かすなよ」


別に、乱暴してねーし。

フカフカのベットに放っただけだし。

真が、マジに睨んでくる。


「真くん、私、怖い。

天くん怖いっ」


名指しで、怖いとか言うし。

そんなに怖がらなくてよくね?


「おい」



ビクッ

 君の体が震えた。


そんなに怯えなくていいのにーー。

真に抱きついて泣く桜に、苛ついた。