返事をして、準備に取り掛かった。


時計を見るとまだ六時だった。


「流夜くん、朝ごはんは?」


「いつも食わない」


「そうですか……」
 

やっぱりか、この人は。


「それより、すぐに送っていけば咲桜は家で食べられるだろ」


「じゃあ流夜くんもうちで食べて行って。少しは頭の動きも違うと思うよ」


「いや……」


「大丈夫。父さんには私から言うから」
 

私の声は、自分でも驚くほどしっかりしていた。
 

もう、大丈夫だよ。