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「こんにちはー」


「ああ」
 

そろりと開けた資料室の中では、先生は机に置いたパソコンに向かっていた。


授業関係……だったらやばいよね?


「入って大丈夫ですか? 学校のお仕事されてるんだったら出直してきますけど……」


「問題ない。向こうの仕事だ」
 

あ、あちらの仕事を学校に持ち込んでるんだ……。


いいのかな? 不安に思ってしまうけど、先生はすぐにパソコンを閉じた。


「あの、今日は私だけじゃなくて……」


「こんにちはっ」
 

私の後ろから現れてハキハキした挨拶をするのは笑満だった。


先生は驚いた顔をしたけど、すぐに状況を理解してくれたみたいだ。


笑満には話しておくと伝えてあるから、『先生に』ではなく用事があるとわかってくれたらしい。


こんなことを言った。


「お茶も出ないとこでよかったら」