「それは確認したことある。すきだって言ってた。んだから私も堂々と結婚してほしい言えるし」


「勇敢だね……」


「まあそういうわけでさ。今後も父さんの仕事は秘密でよろしく」


「うん。すきになったらいつでも言ってね? 全力応援するからっ」


「だから先生のことはすきとかそういうのは――」


「神宮先生とは限定してないよ?」
 

微笑と一緒に首を傾げられた。はめられた。


「~~~笑満~」


「あはは。咲桜かわいー」
 

膨れる私と、笑い転げる笑満。
 

やっぱり笑満に話してよかった。


小学校で頼と関わって以来、クラスメイトから敬遠され気味だった私に、唯一近づいてきてくれた友達。
 

ずっと、大事だ。