シャツの上にパーカーを着てブレザーを着て家を出る。

「琴ちゃん!」

ふわふわした髪を揺らして走ってきたのは幼なじみの久貝ひまり。

「おはよ。」

「おはようっ。今日学校一緒に・・・」

「琴葉~!」

「美里。おはよー。」

「ねぇ!ちょっと聞いてよ!って久貝ひまり?おはよー。」

「おはよう・・・。」

「琴葉!遅刻するよ!」

「うん。」

「はぁ・・・。」

後ろから聞こえるため息を無視して通学路をいそぐ。

ひまりの事を毛嫌いしてる私。

そんな私に気にすることなくひまりは話してくる。

「琴葉?まだ久貝ひまりのこと嫌ってるの?」

「うっさいな。美里には関係ないでしょうが。」

「つっめた。」