早いもので学園に入学して2ヶ月が経ちました。


(わたくし)はと言うと
護身用に剣を習いたいとお父様お母様に必死にお願いして、すごく渋々(特にお父様) でしたが許可をもらい剣の授業を受けはじめて1ヶ月が経ちました。

少しずつ上達してきているみたいで一安心ですわ。



「今日も頑張ってるねカレン」

「ええ。ユリウスも、この学園で1番強いと聞きましたわよ」

「ああ。そうらしいね」

(わたくし)も、もっと強くなりたいですわ」

「カレンは私が守るから、そんなに強くならなくても大丈夫だよ」

(わたくし)ユリウスに守られてばかりの女になるのは嫌でしてよ!なるべく自分の身は自分で守れるように頑張りますわ」

「カレンを守るのは私の役なんだけどなぁ・・・。ふふっわかったよ。だけど本当に危険な時は必ず誰かに助けを呼ぶこと!カレンわかった?約束だからね」


ええ・・・でもそんなに危険なことってあるのかしら?
ユリウスってば心配性ですわね。


「ええ。ユリウス、その約束は守りますわ」

「安心したよ。なにが起こるかわからないからね」

「ユリウスは魔法の授業も受けてるのでしょう?」

「ああ。魔法を使える生徒は、1年生には私を入れて10人しかいないけどね」

「10人?やっぱり少ないですわね」

「ああ。だけど10人もいるのは、かなり久しぶりのことらしいよ」

「そうですのね。全校生徒だと何人ですの?」

「18人だそうだ。少ないだろう?」

「ええ。(わたくし)も魔法使いたかったですわ。かろうじて使えるのは生活魔法くらいですもの。残念ですわ。魔法の授業受けて見たかったわ」

「ふふっこの世界では魔法じたい使える人少ないからね。でもカレンと一緒に授業受けれたら、さぞかし楽しかっただろうね」

「ユリウスそうでしょう?残念でなりませんわ」



ゾクッ・・・。


なに?

前にも一度感じた視線を感じる・・・。


「カレンどうかした?」

「ユリウス、またあの視線ですわ・・・」

「どこから感じるかわかる?」


「・・・やってみますわ・・・」


そして神経を研ぎ澄まして視線の先を探る・・・。


すると、ある場所が脳裏に映った・・・。

(わたくし)、こんな能力持っていたのね。初めて気づきましたわ・・・。
それならば、もっと早く気づきたかったわね・・・。


「ガーデンだわ」

「ガーデン?一緒に行こうカレン」

「ええ・・・」


そして、ちょうど学園の真ん中の位置にあるガーデンにユリウスと一緒に向かった・・・。