───家に着いた頃は、 もう夜だった。 「梅田さん、 今日はありがとうございました。 とっても楽しかったです。」 暗い玄関先でお辞儀をする私に 梅田さんは引きつった 笑顔を見せる。 「いいえ。」 「これ・・・ 今日はバレンタインデーですから。 受け取って下さい………」 私はバックの中から ピンク色の小包を取り出して 梅田さんに渡した。 「ありがとう・・・。」 そして私達は、 それぞれの部屋へと 戻っていった………