「レーナ、その翼はどうした……!」 レイダスはレーナの姿を見た途端、慌てて飛んできた。 「え?」 「翼が消えかかっている!」 「えええっ!」 レイダスの言葉に驚いたレーナは、翼を見ようと顔を後ろに向けた。 見えない。 いつもは見える翼が見えない。 手を後ろにやって翼を探すと、翼はあった。 だが、その翼は普段の長さの半分ほどしかなかった。 「な、なんで……?」 レーナは突然のことで呆然とした。