お嬢様、今夜も溺愛いたします。



はっ!!?


そんなこと言われたら……


「…………」


「ふっ、素直でよろしいですね」


黒木さんは、目を細めてクスリと微笑む。


黙るしかないでしょうが!!!


無表情どころか、寧ろ楽しんで見えるその顔は。


どこがクールで笑わない人なの!?


人が困ってるのを楽しんで見てる、ただの悪趣味野郎じゃない!!!



無表情で、クールで、ほとんど話さない黒木さん
と。

こんな風に、いじわるに微笑む黒木さん。



どっちが本当の黒木さんなの……?


そんなことをグルグル考えている内に、気づけば私の部屋に到着。


私を軽々と抱えたまま、片手でドアを開けた。


ゆっくりと下ろされた場所は、室内にあるアンティーク調のイス。