お嬢様、今夜も溺愛いたします。


「良かったら、サッカー部のマネージャーしてくれない?」

「いや、ここはバスケ部が!!」


「はぁ?何言ってんだよ、ここは演劇部のうちが!!」

たぶんおぼっちゃまばかりなんだろうけど、そんな人たちが押し合いへし合いを繰り返している。


「え、えっと……」


ど、どうすればいいの、これは……

困惑する私に、肩をポンと叩かれて後ろを見ればドンマイと言う顔で私を見る紗姫。


いつの間に来たんだか。


「ぶ、部活の勧誘?」


「だな。皇財閥のお嬢様って名前だけでも皆欲しいだろうし、何より美都と付き合えば、将来は勝ち組だし」


「つ、つまりは皇の名が欲しいってこと?」


「ま、簡単に言えばそういうこと」


ま、マジですか……

名の知れた財閥ってだけで、そんな先のことまで。


やっぱりお金持ちの世界って、恐ろしい……



「てか、部活なんてあったんだね?」


「まあな。チッ、邪魔だな」



未だギャーギャー騒ぎ立てるおぼっちゃまを押しのけ、私の肩を抱いて歩き出す紗姫。


い、イケメンすぎるっ……!!