お嬢様、今夜も溺愛いたします。

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無事に授業も全て終わり、放課後。


「美都ー、帰ろうぜー」


「はーい!
今準備するねー」


私と紗姫が話している横で、


「今日どこ遊びに行くー?」


「リムジン待たせてあるから、一緒に駅前のホテル行こうよ!で、スイーツビュッフェ行かない?貸し切りにするし!」


なんて、会話が教室中で飛び交ってる。


ビュッフェはまだ分からないこともないけど、貸し切りって……

そんなすぐに言ってできるものなんだろうか……

ホテル側の事情もあるだろうに。


でもそれをサラッとやってのけるのが、お金持ちってもんだよねぇ。


「さすが、お金遣いが荒いお嬢様は違うね」


「美都もその1人だけどな」


さすが紗姫。

まさにその通り。


鋭いツッコミね。


って!!


「私はあんな会話しませんーーーっ!!」


「あ、バレた?」


「当たり前でしょ!!
一緒にしないでよ、もうっ……!」


ジト目で見れば、てへぺろ顔の紗姫。


「やっぱり美都は弄りがいがあるな〜」


「………」


何言ってんのよ……

私は普通がいいのよ、普通が。


ムッとして、未だ笑い続ける紗姫を置いて教室を出ようとすれば、ふっと頭上にできた影。


「なに……」


不思議に思って顔を上げた途端。

周りを一体を囲まれていたことに驚き、絶句する。


「皇財閥のお嬢様って、キミだよね!?」


「おお!!!
この子があの、黒木様の!!」


「へぇ、間近で見るとますます可愛い!!」


な、なんだこれは………


呆然とする私の目の前には、朝とは反対に見渡す限りの男子、男子、男子。