お嬢様、今夜も溺愛いたします。


「けど、黒木って、めちゃくちゃクールだろ?」


「え!?
ま、まあ……」



そう、なのかな?


クール……っちゃ、クールなんだけど、私が見る限りではいつもあの飄々とした表情の裏に何かが潜んでるようで怖いんだけど……


時にめちゃくちゃ笑顔だしね。


まあ、全力までとはいかないけど、普通に笑ってるイメージはあるけどなぁ。


「お嬢様や同じ大学の女子から告白されても、
無理としか言わないらしいし、話しかけられても、基本無視か、良くて一言だって」


「え!?」


なにそれっ!!!?


信じられないっ!!!!


だって、私といる時なんて、だいたい一人でわけ分かんないことしゃべってるよね、あの人。

表情は全然変わんないけど、無言の時なんかないし、普通に笑ってるもん。



首をかしげていると、紗姫も不思議そうな顔をしていた。


「だからさ、クールで他の女に対してはめちゃめちゃ不愛想なあの黒木様がまさか一人のお嬢様の執事になるって知って驚いたってわけ」


「な、なるほど...」


今まで誰の執事にもならなかったのに、急に私……っていうか、皇家の執事になったってことだよね。


ふーーーーむ。


皇家の中に好きな女の人とか、気になる人でもいるのかな。



見る限り、綺麗なメイドさんとかいっぱいいたし。